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坐骨神経痛を起こす神経

  腰椎と仙骨から出る10対の脊髄神経は下半身の皮膚感覚を支配している。

  ある領域で皮膚の感覚が鈍くなっていれば、そこを支配する神経の障害がうかがわれる。第1腰髄神経(L1)、第2腰髄神経(L2)、第3腰髄神経(L3)、第4腰髄神経(L4)、第5腰髄神経(L5)、第1仙髄神経(S1)、第2仙髄神経(S2)、第3仙髄神経(S3)、第4仙髄神経(S4)、第5仙髄神経(S5)がある。

 

  腰部の脊柱管を通る「馬尾」は末梢神経ですが、多数の神経が束になっているので、ここが圧迫されると、いくつもの神経に障害が及びやすく、広い範囲に影響が現れます。1本の脊髄神経の根元(神経根)の圧迫による症状は、左右いずれかの脚の一部に現れますが、馬尾が圧迫されると、お尻から両側の脚全体に現れます。